社会からのニーズに応える

学校心理士会東京支部

研修会の情報をお知らせします。

 

平成28年度第2回研修会
日本学校心理士会2016年度大会
期日:2016年12月3日(土)・4日(日)
会場:東京成徳大学 東京キャンパス(〒114-0033 東京都北区十条台1-7-13)
    JR埼京線「池袋駅」から2つ目「十条駅」南口下車徒歩5分

 

 

 

 

以下は他地域・他支部の研修会情報です。

開催日

都道府県

開催場所

研修会名

講師名

ポイント

2016/7/2

千葉

千葉大学教育学部2号館2階2205教室

日本学校心理士会千葉支部研修会(平成28年度第2回)

小澤典夫

B

2016/7/3

大阪

大阪教育大学天王寺キャンパス西館第1講義室

日本学校心理士会大阪支部 平成28年度第1回研修会

阪中順子

B

2016/7/9

千葉

さくら教育研究所

さくら教育研究所教員のためのセミナー

小澤美代子、淺見光子

B

2016/7/9

大阪

クレオ大阪中央

第31回ワークショップ学習会

森本光展、真城晶子 他

B

2016/7/17-18

大阪

新梅田研修センター本館2階205ホール

第34回WISC-W知能検査技術講習会

山部あゆ

B

2016/7/17

兵庫

神戸市男女共同参画センター

第26回人間発達・教育研究会 考えを広げ、深めることでよりよく生きようとする気持ちを高める道徳教育

B

2016/7/17

神奈川

川崎市宮前市民館4F第4会議室

夏季研修会 コース@二次障害の予防と、自立/自律のために

長岡恵理

B

2016/7/17

神奈川

川崎市宮前市民館4F第4会議室

夏季研修会 コースA特別講演「子どものヘルプサインと他機関連携」

伊藤琢也

B

2016/7/18

神奈川

川崎市大山街道ふるさと館 イベントホール

夏季研修会(2016)コースBCWISC-Wの概要と解釈の基本、WISC-Wのフィードバックの基本

安住ゆう子

B

2016/7/23

福島

会津大学研究棟M7教室

第4回会津Q-U学習会

苅間澤勇人

B

2016/7/23

神奈川

ウィリング横浜

夏のセミナー2016・セミナーコード101

川上康則

B

2016/7/24

神奈川

ウィリング横浜

夏のセミナー2016・セミナーコード102

奥村智人

B

2016/7/25

神奈川

ウィリング横浜

夏のセミナー2016・セミナーコード103

霜田浩信

B

2016/7/25

東京

家の光会館

幼児カウンセリング講座 東京ビギナー講座

菅野 純、田上不二夫、高橋かほる

B

2016/7/26

神奈川

ウィリング横浜

夏のセミナー2016・セミナーコード104

三上克央

B

2016/7/26

東京

飯田橋レインボービル

幼児カウンセリング講座 東京キャリアアップ講座

奥山眞紀子、松尾直博

B

2016/7/27

神奈川

ウィリング横浜

夏のセミナー2016・セミナーコード105

成田奈緒子

B

2016/7/27

東京

飯田橋レインボービル

幼児カウンセリング講座 東京キャリアアップ講座

小林正幸、品川博二

B

2016/7/28

神奈川

ウィリング横浜

夏のセミナー2016・セミナーコード106

渡部匡隆

B

2016/7/29

神奈川

ウィリング横浜

夏のセミナー2016・セミナーコード107

有川宏幸

B

2016/7/29,7/30,8/31

東京

家の光会館、早稲田大学国際会議場

田中ビネー知能検査講習会 東京・資格認定講座

大川一郎、中村淳子

B

2016/7/30

神奈川

ウィリング横浜

夏のセミナー2016・セミナーコード108

細井保宏、井上 慎、溝口慎二

B

2016/7/30

神奈川

てくのかわさき1F第一研修室

日曜講座(2016)KABC-U体験実習〜基礎理論と実施法〜

吉村亜紀

B

2016/7/30

大阪

大和大学

2016年度学校心理士スーパーバイザー研修会(領域V)

芳川玲子

A

2016/7/30

大阪

大和大学

2016年度学校心理士スーパーバイザー研修会(領域U)

石隈利紀

A

2016/7/31

神奈川

ウィリング横浜

夏のセミナー2016・セミナーコード109

小田浩伸

B

2016/7/31

神奈川

てくのかわさき5F第5研修室

日曜講座(2016)WISC-W体験実習〜実施法を学ぶ〜

金岡水帆子

B

2016/8/18

兵庫

大手前大学 さくら夙川キャンパス 日本スクールカウンセリング推進協議会公開シンポジウム2016

伊藤 博、加勇田修士、野田正人、米澤好史、米田 薫

A

2016/8/27

京都

京都教育大学 日本発達障害学会第51回研究大会 学会企画シンポジウム

小澤 温、名古屋恒彦、塩川宏郷、竹之内章代、若林 功

A

2016/9/10

山形

山形大学小白川キャンパス地域教育文化学部3号館321教室 日本学校心理士会北東北ブロック研修会(山形支部主管)

石隈利紀

A

2016/9/10

岡山

岡山県立大学 学部共通棟(東)8904教室 日本学校心理士会中国・四国ブロック研修会(岡山支部主管)

赤坂真二

A

2016/10/1

愛知

名古屋大学東山キャンパス 日本学校心理学会第18回大会 基調講演:減災行動を誘発し巨大災害を克服する

福和伸夫

A

2016/10/2

愛知

名古屋大学東山キャンパス 日本学校心理学会第18回大会 公開講演:すべての子どものための心理教育的援助サービス

石隈利紀

A

2016/10/10

香川

サンポートホール高松 日本教育心理学会第58回総会準備委員会企画シンポジウム:学校と教育心理学者との協同のあり方を問い直す

岡田 涼、一柳智紀、金子泰之、水野治久、町 岳

A

2016/10/10

香川

サンポートホール高松 日本教育心理学会第58回総会準備委員会企画チュートリアルセミナー:教師のための教育心理学研究入門

小塩真司、岸野麻衣、篠ケ谷圭太

A

2016/10/16

宮城

東北文化学園大学 本部棟5351教室

第3回学校心理士災害支援研修会 シンポジウム

畑山みさ子、石川 健、森谷就慶、氏家靖浩

A

2016/10/16

宮城

東北文化学園大学 本部棟5351教室

第3回学校心理士災害支援研修会 SV研究協議会・全体総括

大野精一、山谷敬三郎、瀧野揚三

A

2016/10/23

長野

信州大学教育学部図書館2階視聴覚室

日本学校心理士会甲信越ブロック
第8回研修会(長野支部主管)
みんなでつくる みんなの学校

木村泰子

A

※詳細は 学校心理士認定運営機構(http://gakkoushinrishi.jp/)の情報をご確認ください。

 

 

 

 

過去の研修会情報

平成27年10月24日
「難 しくなる保護者対応・近隣住民対応〜学校としてしてはいけないこと、すべきこと」
小野田正利先生(大阪大学大学院)

 

 

 

 

平成27年6月6日
「アスペルガー症候群と私 ―当事者・支援者・家族の立場から―」
村上 由美先生(言語聴覚士・認定コーチングスペシャリスト)
今回の研修では、ご自身がアスペルガー症候群であるという村上先生にご講演いただきました。
当事者であり、支援者であり、家族である立場から子ども時代から現在に至るまでをご自身の経験を通して語っていただくという大変貴重なものでした。
3歳まで言葉を話さなかったこと、多動で落ち着きがなかったこと、偏食であったこと、などが早期発見された理由だったそうです。
しかし当時の大学病院では、「母親の愛情不足」と言われたり、小学校では教師に説明をするが理解されなかったりなど、現在から数十年前のこととは言え、発達障害への理解と研究が発展途中であったことが伺えます。
そして学童期、思春期、青年期と成長していく中では、人との関わり方や価値観の違 いに戸惑いながら過ごされてきました。
一連の時期を通して課題となっていたのは、
@人との関わり方(相談力・親、友人との距離の取り方など)
A自立生活の習慣づけ(整理整頓・お金の管理など)
B客観的に自己を捉える(自身の障害の自覚・人間関係の割り切り方)
C気分転換方法(居場所づくり)で、
特に人との関わりが必要となる相談力については、高度なスキルが必要であることを教えてくれました。
信頼できる相手を選ぶこと、具体的にどのように伝えるか以外にも、思い込みにより目標と現状のギャップが認識できていない時には整理する手助けが必要とのことでした。
また、各課題の対応策で私が印象に残ったものはBについてのものでした。「本人が実感するまで伝え続ける」というものです。

周囲との違いを理解できる瞬間がくるまで伝えるというものでし た。
支援する側としては、一般的価値観が伝わりにくいことで、焦りや諦めを感じることもあるかもしれません。しかしこのシンプルな答えは、思考の固さはあるが、いつか理解できる時のための一指標を与え続けること、その意味と可能性を表した当事者ならではの答えであると感じました。
 また、当時欲しかった支援については
@理解者(感覚の違いなど)
A相談相手(問題点を指摘し一緒に考えてくれる・進路・時間や物の管理方法など)
B枠組み(授業の集団行動)が挙げられていました。
しかしこのような支援が少なかったとは言え、現在は生活の工夫を行いながら仕事やご夫婦での生活を送っているのも事実です。
村上先生は周囲にお願いしたい支援に「自身(発達障害児)のセルフ・トレーニング」を挙げています。
人から教わる経験・交流から異なる常識や考えがあることを知って欲しいとおっしゃっていました。
コミュニケーションの課題は社会生活を送る上でやはり切り離せないようです。
おわりに、私達が発達障害の子どもに出会った時に、考えることの一つとして「周りの人はどのように支え・工夫しているのだろうか」といった「支える立場の視点」があるのではないでしょうか。
しかし、私達はあくまで子どもの「支える立場」でしかなり得ません。
子どもが何に葛藤し、どんな支援を欲しているのか、その子の視点で分析して考えることの大切さを村上先生の『生きた話』で改めて感じさせられました。

 

 

 

 

平成26年3月15日
「学校心理士にとって コミュニティアプローチとは〜アドボカシーの活動に焦点をあてて〜」
井上 孝代先生(明治学院大学名誉教授)
ご講演では価値基準が多様化した多元的現代社会における問題点として、自己肯定感の育ちの難しさや心理的居場所の問題をご説明頂きました。
このような問題を解決するためにも、コミュニティアプローチが重要であること、その背景となる理論、多様なアプローチの方法についてご紹介いただきました。
また、学校心理士も果たすべき役割として、子どもたちをエンパワーメントすることによってコミュニティ協働を促すこと、学校のシステムに対するアドボカシ―(代弁、支援活動)を進めていくことの重要性、これらに基づいた学校における具体的な取り組みを説明していただきました。
学校の中で子どもたちを支える上で、コミュニティアプローチを学ぶことは学校心理士の実践の振り返りになり、新たな視点を得ることを実感いたしました。
東京支部の皆さんにとっても学校心理士の役割を再確認できる、大きな意味をもった講演であったと思います。

 

 

 

 

 

平成25年10月19日
「子どもの成長を支える連携 ―コミュニティ・アプローチの実際―」
沢崎 俊之先生( 埼玉大学教育学部 教授)
会場 林野会館 14:00〜16:00

 

沢崎先生は、研修会の始まりを参加者対象のワークから行われました。
和やかな雰囲気を作られてから、コミュニティ・ アプローチのキーワードとして、子どもの成長には「生涯発達」「アサーション」、 連携では「学校・家庭・地域」「学校を核としたコミュニティづくり」「生涯学習」を示されました。
そして、子どもの成長には「子どもの成長をとらえる視点」が求められるとの指摘から「生涯発達」「自他尊重」という観点を示されました。
また、「環境のなかの子ども/大人の役割」として、家庭・学校・地域に目を向けること、学校を核としたコミュニティづくりが重要であることを述べられました。
具体的な事例として、A地区B小学校PTA・学校地域応援団の「子どもを犯罪から守るまちづくり」活動の紹介をしていただきました。
その他の実践として、「児童虐待予防全国地域活動連絡協議会『心のつぶやき』」や「中学生生徒会交流サミット」などもお話しいただきま した。
このような活動の中から、開発的・予防的カウンセリングのひとつとしてのアサーション・トレーニングの学校教育への導入に関する研究に取り組んでこられた先生のお考えを学ぶことができました。
そして、アサーションの定義は「自分の考え、欲求、気持、気分などを正直に、率直に、その場の状況にあった適切な方法で述べること」であり、「相互交流の中でお互いの変化や歩み寄りのプロセスを重視すること、『心の通う人間関係を築く』というのは、『ゴール』ではなく、その時、その時で、変化しつつ築 き続けるものである」と示されています。 (2013-2 心とからだの健康9 私の提言)
コミュニティ・アプローチにおける具体性と方向性を学ぶ研修会となりました。

 

 

 

 

 

平成25年6月1日
「学校におけるコミュニティ・アプロー チ ―基本的考え方とその応用―」
久田 満先生(上智大学総合人間科学部心理学科教授)
会場 林野会館 14:00〜16:00

 

久田先生は、まず「コミュニティ」の概念定義、「コミュニティ心理学」の基本理念についての説明をしてくださいました。
そして、19世紀の公衆衛生運動などを例に挙げながら、予防的対応の利点について述べられました。地域へのアプローチとしての一次予防では、「地域の精神保健センターにおける両親学級」「子育て支援事業」など、二次予防では「乳幼児に対する集団検診」「健康診断時のメンタルヘルスチェック」など、三次予防では「病院と家庭との間の橋渡しとなる場の確保」「セルフヘルプグループなどの自助活動」などがあり、予防プログラムの実施が重要であることを指摘されました。
さらに「危機理論と危機介入」の課題にも触れ、「危機状態」とは「個人だけでなく、家族や集団、組織(学校、企業など)、地域社会などのシステムとしてのコミュニティにおいても同様」であり「安定した習慣、平衡状態を打ち破ることは、不安を伴い危険でもあるが、新しい対処方式、問題解決方法を取り入れて新しい発展を促すことが可能となる」と述べられ、「成長促進可能性(growth promoting potential)」の観点も示されました。
そして、「コンサルテーション」についてはコミュニティ心理学では重要な鍵概念であることを示され、カウンセリングとの相違点などについてもご説明いただきました。
最後に、「コミュニティ・アプローチの発想」として、「待つ姿勢(waitingmode)から探求する姿勢(seeking-mode)へ」と述べられ、「援助は、それを探し求めている人々に対してだけでなく、最も必要としている人々に利用できるものでなければならないと」述べられました。
学校心理士の取り組むべき方向性を示す講演をしていただきました。

 

 


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